FP高山一恵の投資コラム

高山一恵のプロフィール

株式会社エフピーウーマン 取締役
ファイナンシャルプランナー  DC プランナー

2005年4月女性FP仲間4人で会社を立ち上げる。
20代〜40代の女性をターゲットにセミナー、 執筆活動などを精力的に展開している。
得意分野は、フレンドリーな性格をいかして、投資の基礎知識を楽しく、 わかりやすく伝えること。

[第95回] タイミングを逃さずスマートに利益をだそう!

売らないことには売却益は得られない

みなさん、こんにちは!エフピーウーマンの高山一恵です。3月11日、マグニチュード9.0の、東日本大震災が発生しました。私も経験したことのないものすごい揺れに、迫り来る恐怖を感じました。被災にあわれた方々に、心よりお見舞い申し上げます。

さて、手持ちの銘柄が順調に上がっていると、ついうかれてしまいますよね。

でも、油断するのは禁物です。というのも、実際に売るという行為を完了するまで何が起きるか分からないのが株式市場です。このまま順調に株価が上昇していくかもしれませんが、突然の不祥事や市場を揺るがすような大ニュースが起きて、株価が大暴落してしまう可能性だってあるのです。

「あの時、欲張らずに売却しておけばよかった」と悔やんでもあとの祭り。短期売買で売却益を狙うのであれば、あらかじめ自分で「売りのルール」を決めておいて、目標額を達成したらさっさと売ってしまいましょう。

あまり欲張らずに、小さな利益を確実に積み上げていくことが、株式投資で勝利を収めるための大きなポイントといえます。

売りのルールを決める際には、「株価が2割上がったら売る」「5万円の売却益が見込めたら売る」など数字を具体的にしておきましょう。

また、株価を眺めながら「いくらになったら売ろうかな」と考えるのではなく、株を購入した時点で売りの基準まで視野に入れておきたいもの。そうすれば、「本当にその値段まで値上がりする見込みがあるのか」を考えてから購入に踏み切ることができるので、銘柄選びの精度もぐんと増すはずです。

塩漬け株ってどんな株?

株価は上がるときもあれば、下がるときもあります。あまり考えたくはありませんが、株価が下がったときの「売りのルール」も忘れずに決めておきましょう。

上がると思って買ったはずの保有株の株価が下がった場合、あなたならどうしますか?

ひとつの方法として考えられるのが、そのまま長期保有と割り切って株価が復活するのを待ち続ける方法です。しっかりとデータを分析して「上がる」と信じて買った銘柄、最初から長期保有のつもりで購入した銘柄であれば、ジタバタせず、腰を据えて上昇を待つのが得策です。

ただし、短期売買のつもりで購入した場合は話が別。そのままズルズルと株価が下がり続けてしまったら、株価復活への道はどんどん険しくなってしまいます。一方で、売却した時に出る損失の額も大きくなっていくので、ますます売りづらくなっていくのです。

このように、短期で売却する予定だったのに、売る機会を逃したためにやむなく長期で保有を続けることを「塩漬け」といいます。塩漬けの株があっても、資金に余裕があれば、別の銘柄で新たなチャレンジをすることができます。でも、実際のところ、資金に余裕がある人はそれほど多くはありません。そうなると、塩漬け株が新たな投資のチャンスを奪うことになってしまいます。

損切りのポイントは?

このような事態にならないための切り札となるのが、「損切り」という考え方です。

損切りとは、思い違いの株があったら、たとえ損失が出ても売ってしまい、次なるチャンスに賭けること。

塩漬けを回避する最大の秘訣は、こまめに損切りをすることに尽きるといっても過言ではありません。「株価が2割下がったら売る」「3万円の含み損が出たら売る」などのルールを購入時に決めておき、株価がそのラインを割ったら、傷が大きく広がる前にいさぎよく売却しましょう。

そして、売却で得た資金を使って、次なるチャンスをモノにしていきましょう。

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