【月例経済報告】
(抜粋)
平成20年6月
(発表:H20.6.16)
−景気回復は足踏み状態にあるが、このところ一部に弱い動きがみられる。−
◆先行きについては、アメリカ経済が持ち直すにつれ、輸出が増加基調となり、景気は緩やかに回復していくと期待される。ただし、サブプライム住宅ローン問題を背景とするアメリカの景気後退懸念や株式・為替市場の変動、原油価格の動向等から、景気の下振れリスクが高まっていることに留意する必要がある。
<総論>
(我が国経済の基調判断)
景気回復は足踏み状態にあるが、このところ一部に弱い動きがみられる。
- 輸出、生産は、このところ弱含んでいる。
- 企業収益は、減少している。設備投資は、おおむね横ばいとなっている。
- 雇用情勢は、厳しさが残るなかで、改善に足踏みがみられる。
- 個人消費は、おおむね横ばいとなっている。
先行きについては、アメリカ経済が持ち直すにつれ、輸出が増加基調となり、景気は緩やかに回復していくと期待される。ただし、サブプライム住宅ローン問題を背景とするアメリカの景気後退懸念や株式・為替市場の変動、原油価格の動向等から、景気の下振れリスクが高まっていることに留意する必要がある。
(政策の基本的態度)
6月10日、経済財政諮問会議において、海外との連携を強め、すべての人が能力を発揮できる社会を構築すること等によって成長を持続させるため、「経済成長戦略」を取りまとめた。政府は、本戦略を踏まえ日本経済の成長力を強化するとともに、豊かで安心できる国民生活を実現するための経済財政改革の道筋を示す「基本方針2008」(仮称)を取りまとめる。
民間需要主導の持続的な成長を図るとともに、これと両立する安定的な物価上昇率を定着させるため、政府と日本銀行は、「経済財政改革の基本方針2007」に示されたマクロ経済運営に関する基本的視点を共有し、政策運営を行う。
<各論(概要)>
1.消費・投資などの需要動向
- 個人消費は、おおむね横ばいとなっている。
- 設備投資は、おおむね横ばいとなっている。
- 住宅建設は、このところ横ばいとなっている。
- 公共投資は、総じて低調に推移している。
- 輸出は、このところ弱含んでいる。輸入は、横ばいとなっている。貿易・サービス収支の黒字は、減少している。
2.企業活動と雇用情勢
- 生産は、このところ弱含んでいる。
- 企業収益は、減少している。また、企業の業況判断は、慎重さが増している。
- 倒産件数は、緩やかな増加傾向にある。
- 雇用情勢は、厳しさが残るなかで、改善に足踏みがみられる。
3.物価と金融情勢
- 国内企業物価は、素材価格の上昇により上昇している。消費者物価は、わずかながら上昇している。
- 株価(日経平均株価)は、13,600 円台から14,400 円台まで上昇した後、13,800円台まで下落している。長期金利は、1.7%台前半から1.8%台前半まで上昇した後、1.8%付近で推移している。
4.海外経済
世界の景気は、減速の動きに広がりがみられるものの、回復を続けている。
- アメリカでは、景気は弱含んでおり、後退局面入りの懸念がある。
- アジアでは、中国等で景気は拡大が続いている。
- ユーロ圏及び英国では、景気回復は緩やかになっている。
- 国際金融情勢等・・・金融情勢をみると、世界の主要な株価は下落した。主要国の長期金利は上昇した。ドルは、名目実効レートで増価した。原油価格は、5 月下旬から6月初旬にかけて下落した後、過去最高水準である130 ドル台後半まで上昇した。
【出所:内閣府】
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